インサイダー

インサイダーは内部者の事を指し、相場などの取引においては、その取引の内部事情を知っている関係者などが、一般のその情報が開示される前に自らやその知人などにその情報を提供し、取引などを持ち掛けて取引を行うインサイダー取引という言葉がよく知られています。

このようなインサイダーからの情報の提供やその当事者による取引の参加は、株取引においては重大な違反とされ証券取引法の違反となり、5年以下の懲役、500万円以下の罰金のどちらかか、もしくは両方の懲罰を受ける事になり、またこれに法人がかかわっていた場合には、5億円以下の罰金になる場合もあるほか、インサイダー取引によって得た利益に関しては、すべて返還させられることになります。

株式市場において、これだけインサイダー取引が重い戒めを与えられているのには理由があり、一つは証券取引所という市場の公平性や健全性が失われることなってしまうこと、また、企業の株価という取引数量の極めて少ない銘柄について行われる取引によって、その不公平が極めて大きく、また一般の投資家に与える影響が極めて大きいからされています。

しかしながら、土地取引でのインサイダーからの情報であれば、これは特に法的な規制がたいために、情報提供を元に土地取引を有利に進めたとしても、罰則を受ける事はありません。

近隣に大きな商業施設ができそうである場合や、新しく大きな道路や新しい鉄道の駅などができるなどの情報をインサイダーから入手して、土地などを買っていくという取引は、株での取引で言えばインサイダー取引にあたりますが、不動産における土地売買では特に罰せられることはなく、多くの土地投資家や不動産会社では行われていることとなります。

その理由は様々にあると思われますが、最も大きな理由として、土地取引という投資取引の流動性の低さがあるといわれています。

株取引では、株券の売買は証券取引所を通じて、多くの市場参加者とともにインターネットなどを介して即時に行われ、またこの株券を現金に戻すことについても時間がかからない流動性の高さが、投資取引としての株取引の魅力でもあります。

これに対し土地取引では、土地という実体のある資産を目の前にして相対取引で行われること、また、取引の手続きを円滑に行っても、数ヵ月から半年近くかかることも珍しくはなく、株取引でのインサイダー取引のように転売を行うとしても、長い期間がかかるためにその間に負うリスクが非常に大きい事が、理由として挙げられるのです。